なんにも変わらない

もはや誰が好きなのかわからない

ジョーダンバットが鳴っている

なるほど、戸塚さんは伊坂作品がお好きなのですね。

ジョーダンバットってどこかで聞き覚えが…と考えてまもなくぴんときた。「重力ピエロ」に出てくる兄弟の弟•春のとっておきのアイテム、ジョーダンバット。このバットのことだ。お守りの兄貴とジョーダンバットを手にして敵地に乗り込む春はかっこよかったなあ。本の中のさまざまな場面を思い出し、思いを巡らせていたら読みたくなってきた。

…いかん、伊坂作品の話ではない。話を本筋へ戻そう。そう、とっつーが2013.11〜2016.01までダヴィンチで連載していたエッセイ「ジョーダンバットが鳴っている」。ずいぶんなタイムトラベルを経て、2017.02の今、読み進めている真っ最中だ。

 

これまで、過去の連載を読むという経験がなく、どうしたらコンプリート出来るのか、非常に迷った。古本屋さんやあまぞんさまで購入するにも、26回にも渡る長編だ。書店員体験も含めたら27冊。オトナ買いも考えたが、2017年の出費を考えると厳しい。そもそも3年ほど前の雑誌が果たして揃えられるんだろうか。模索していたところに、これはアイドル誌じゃない、文芸誌だ…!と思い至った。ならば、図書館だ!生まれてこのかたうん十年もこの街に住んでいながらほとんど利用してこなかった図書館。今こそ活用すべきときだ。もちろん全て揃っている。ありがとう図書館、ありがとう我が街。という気持ちを胸に、読んでいる。

そもそもわたしは活字が好きだ。それも好きな人が書いているものとなれば、気持ちもひとしお。森博嗣然り、伊坂幸太郎然り。その中に今回、戸塚祥太が加わりました。文字起こし大好き芸人でもあるもので、第1回から起こしてるんだが、漢字の使い方があいまい。時ととき、とか、事とこと、とか。文字校がゆるいのか、言い回しも含めてとっつーにゆだねられていたのか。全く定かではないが、それもひっくるめて愛おしい。

まだまだ途中。しばらく楽しませてもらおう。

そして来月のダヴィンチにて何を語るのか、さらに期待していよう。